本事業は、地域課題が山積している大都市郊外の住宅地コミュニティを対象とし、そこにある大学として、自治体(千葉県、千葉市、松戸市、柏市、野田市)との強い連携の下、全学をあげて地域志向の教育・研究と社会貢献に向け様々な地域課題、社会問題に、総合的・包括的に取り組む拠点づくりを目的としています。
千葉大学では、これらの取組を推進するために、専任教員と各学部等の兼任教員からなる「コミュニティ再生・ケアセンター(現 コミュニティ・イノベーションオフィス コミュニティ再生ケア部門)」を設置しました。
また、重点的に取り組むモデル地区には、廃校となった小学校の一部を千葉市から借り受け、平成26年度にサテライトキャンパスを新設し、公開講座や地域で活動する団体等と連携により地域課題に向けた取組を推進します。
特徴的な取組み1
千葉市の廃校小学校を借り受け、千葉大学のサテライトキャンパスとして、
教育・研究・社会貢献を進めます。
特徴的な取組み2
教育・研究・地域貢献が一体となった学際的な取組みを学内公募によって進めます。
主な研究テーマ
- 地域の中の認知活動支援
- 在宅医療で薬剤師に求められる技能
- 認知症と子どもの関係
- 高齢者の対話促進開放型コミュニティ
- 生活課題解決型リフォームモデル
- 低未利用地の有効活用
- アートによる地域づくり
- DVの音声感情認識による抑止
- 教育施設の老朽化・再編研究
- 地域経済とコミュニティの活性化
- 小中学校のICT学習サポート
取り組みの対象地域
取り組みは、キャンパスがある千葉市・松戸市・柏市などから始め、その成果を千葉県全体に広げていきます。
郊外コミュニティ
郊外コミュニティの現状=課題先進地域
人口増加・経済成長を前提とした成長の時代の中で、東京のベッドタウン、消費活動の場として発展しました。
「文部科学省 地(知)の拠点」 整備事業(大学COC事業)とは
自治体等と連携し、全学的に地域を志向した教育・研究・社会貢献を進める大学を支援することで、学内組織が有機的に連携し、「地域のための大学」として全学的に地域再生・活性化に取り組み、教育カリキュラム・教育組織の改革につなげる。それとともに、地域のニーズと大学のシーズの効果的なマッチングによる地域の課題解決、更には地域振興策の立案実施まで視野に入れた取組を進める。
これにより、学生が大学での学びを通して地域の課題等の認識を深め、解決に向けて主体的に行動できる学生を育成するとともに、大学のガバナンス改革や各大学の強みを活かした大学の機能別分化を推進し、地域再生・活性化の拠点となる大学を形成する。