インタビューを経て、バイオトイレを所有する人の殆どが循環型の生活を目的として導入している事がわかりました。
(下記は全9か所分のインタビューに基づくものとなっています)
このインタビュー結果をもとにバイオトイレの形の分類分けを行いました。
このようにみますと、多種多様なトイレがあるのが分かりますね。
また、それぞれについて独自に性能比較をしてみました。
設置状況や使用状況が異なるため、利用上限については、現在の利用では問題が出ていないおおよその値を記載しました。しかしインタビューによると、普段の利用目的に大きなずれがなければ、問題が出たとしても自分で対応することができ、既成品のトイレは業者に連絡し、自分で対応できないというところに比べて一種の強みでもあるということでした。
ところで、今回バイオトイレのインタビューをした9件のうち6件がいすみ市のものでした。いすみ市には下水道整備がされておらず(下記の図参照)、浄化槽を利用する水洗トイレやボットン便所を普段使っているためトイレや汚水に対して考える機会が多いことが理由の一つであると考えます。
出典:公益財団法人 千葉県下水道公社ウェブサイト
また、いすみ市は移住者も多く、特に持続可能な循環社会を考えるパーマカルチャーなどに関心がある、問題意識を持つ人が多く訪れたり住み始めたりする場所であるということももう一つの理由ではないでしょうか。
いすみ市には環境に対して感度の高い人が多く、今後もバイオトイレの発展の流れを作っていくと考えています。
千葉大学 園芸学部 石川小夜子