千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィスChiba University Office of Community Innovation (OCI)
OCIは、文部科学省COC、COC+事業による大学と地域の連携事業の推進組織として2013年に設置されました。補助事業終了後の2020年度以降は、包括連携を締結した県内自治体や企業等と地域活性化・地方創生に関する教育・研究・社会貢献事業の運営や調整を行っています。また、台湾をはじめとした海外交流協定校と連携した教育プログラムを新設し、国際連携を進めています。千葉大学のCOCおよびCOC+事業は文部科学省の事後評価で最高のS評価を受けました。
県内自治体、企業等との地域連携
横芝光町、長柄町、南房総市、芝山町を中心に、自治体、地域企業、公的機関等との産官学連携による地域志向型の教育実践や研究を行っています。地域でのPBL・実践型科目では、観光、健康、移住定住など、テーマごとの課題解決提案を学生が主体となって行いま
す。また、自治体、企業との受託・共同研究の推進など、教育や研究のための外部資金の獲得に努めています。2018年には、地域活性化のための研究成果活用型ベンチャー「ミライノラボ」を創設し、学生が地域で継続的に活動するための環境づくりを多方面で進めています。
全学副専攻プログラム ローカル・イノベーション学
地域課題解決のための幅広い教養と判断力を総合的に学ぶ全学副専攻プログラム「ローカル・イノベーション学」を開講しています。年次ごとに地域と関わる度合いを変える「グラデーション定着学習」を導入し、副専攻を修了した学生は地域の産業振興や地域志向のプ
ロフェッショナルとして、公務員、コンサルタント、研究者等のキャリアに進みます。さらに、OCI内のインキュベーション機能を活用し、まちづくり会社やNPOなどでのアントレプレナーとしての活躍も期待されます。
千葉の地域から国際連携への展開
OCIでは千葉大学ENGINEと連動させ、台湾をはじめとした海外交流協定校との国際志向型教育実践への取組をしています。「台湾千葉ローカル・プロジェクト」は、千葉大学の学生が台湾の大学に短期留学し、地域課題解決に取組みながら、地方創生の推進や持続化の地域づくりを実践的に学ぶ科目です。2021年度には、日本の4大学(千葉大学、高知大学、信州大学、龍谷大学)と台湾の6大学(国立暨南国際大学、国立成功大学、国立中山大学、東海大学、国立高雄科技大学、国立台湾海洋大学)が地方創生に協働して取組む「日台大学地方連携及び社会実践連盟」を発足しました。今後も、ローカルとグローバルの融合による地域活性化・地方創生の取組をより一層推進していきます。