リソル生命の森健康寿命延伸まちづくり
概要
「生涯活躍のまち(日本版 CCRC※)構想」とは、首都圏の元気な高齢者が地方に移り住み、多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護が受けられる地域づくりです。地方で高齢者が健康寿命を延ばし、生きがいを持って活躍するコミュニティが実現されれば、人口減少問題の改善、地域の需要喚起、雇用の維持・創出、多世代協働による地域の活性化などの効果が期待できます。「リソル生命の森」は、千葉県長柄町版「生涯活躍のまち」構想の中核として位置づけられています。
100万坪の広大な敷地に緑豊かな自然環境と多彩な健康・スポーツ施設を備えた「リソル生命の森」では、“健康・いきがい・絆・くつろぎ”をコンセプトとした「健康寿命延伸まちづくり」を推進しています。将来的には、「健康寿命延伸まちづくり」を基盤とし、生涯学習の開催、リカレント教育の実現、カレッジリンク・プログラムをはじめとした学生との多世代交流による“学ぶことの満足”を加えた、日本で初となる「大学連携型 CCARC(Aはアクティブの略)」の開発を産学連携で進めています。
※CCRCとは、Continuing Care Retirement Community の略で、「継続的なケアが受けられる高齢者コミュニティ」を意味します。
これまでの成果や今後の展望
これまでの成果
- 生涯学習プログラム
学生と地域住民が一緒に学ぶ「カレッジリンク」や 千葉大学の教員による「お茶の間ゼミ」を定期的に開催 - 健康寿命延伸プログラム
身体の健康だけでなく「つながり」や「社会参加」を考えた健康プログラムを開発・検証 - 人手不足対応
自動走行ロボットによる施設環境整備の実験や 介護サービスの合理化を検討 - 千葉大学サテライトオフィス
CCARC 計画と地域活動の拠点となる「長柄町ローカルハブ」を設置 - グランドデザイン
「歩いて健康になる街」をテーマとしたまちづくり構想全体を検討 - 健康ガーデン
「参加する庭」をテーマにしたガーデン設計とプログラムを検討 - 環境と安全に配慮した地産地消エネルギー
自然エネルギーを活用し、災害時でも安心して暮らせるエネルギー計画を検討
今後の展望
- ウェルネス・ツーリズム
スマートライフステイやメディカルツアーなど、 健康予防に関するツアー企画の監修を計画 - 医療サポート連携
地域医療連携システムの導入や、 医師の派遣等のサポートの検討を計画 - CCARCの入居者募集開始(予定)
ソフト・ハードの総合的な検討と整備を進め、2020年度以降、「リソル生命の森大学連携型 CCARC」の入居者募集を開始する計画
基本情報
カテゴリー
産業振興
プロジェクトを展開している自治体名
長柄町
関わっている研究室名、教員名、企業、団体など
参加機関:千葉大学、リソルホールディングス株式会社、リソル生命の森株式会社、株式会社マザアス
全体統括・生涯学習プログラム:千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィス 上野武 鈴木雅之 田島翔太
健康寿命延伸プログラムの開発:予防医学センター 近藤克則研究室
グランドデザインの策定:工学研究院 上野武研究室 松浦健治郎研究室 予防医学センター 花里真道研究室
健康ガーデンの開発:園芸学研究科 三谷徹研究室 岩崎寛研究室
地産地消エネルギーの検討:工学研究院 川瀬貴晴 田島翔太
自動走行ロボットの検討:工学研究院 大川一也研究室
産学連携の推進:産学連携研究推進ステーション 片桐大輔
実施期間
平成28年度〜
プロジェクトに関連するホームページアドレス
https://www.resol.jp/seimei/index.html
プロジェクトに関する連絡先情報
千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィス 特任助教 田島翔太
e-mail:shota.tajima@chiba-u.jp