シラハマ校舎整備活用プロジェクト

概要

シラハマ校舎整備活用プロジェクト

プロジェクトの対象施設である南房総市のシラハマ校舎は、合同会社WOULD(代表:千葉工業大学デザイン科学科OB)が廃校となった南房総市白浜地区の旧・長尾小学校と旧・長尾幼稚園をレンタルオフィスと簡易別荘等としてリノベーションし利活用している新型コミュニティ施設です。千葉工業大学は、教室の1室を借り受けサテライトキャンパスとして整備利活用に取り組んでいます。

白浜地区は、房総半島の最南端に位置しており野島崎灯台や海水浴場にはかつて多くの観光者で訪れていました。しかし、モータリゼーション等に伴い近年は観光客も減少するとともに、過疎高齢化により地域の若者は減少し地域のにぎわいが減少しつつあります。白浜町は南房総市の中でも最も高齢化が進行し衰退の恐れがある地区とされています。

本プロジェクトでは、シラハマ校舎の一室をサテライトキャンパスとして整備と活用する事業を南房総市千葉工業大学の共同研究である産学協働地域活力創造事業に基づき取り組んでいます。千葉工業大学は、教員個人の関係をはじめとして南房総市と共同研究やボランティア等により長年の関係を深めています。

シラハマ校舎整備活用プロジェクト

本プロジェクトは、シラハマ校舎の一室をサテライトキャンパスと南房総市における大学の拠点の一つとすることで大学と市の良好な関係を持続的に展開していくことを目的としています。シラハマ校舎は、レンタルオフィスと簡易別荘として整備が進められているためローカルイノベーションに関心を持つ企業や多様な主体が交流することが期待されており、シラハマ校舎にサテライトキャンパスを整備することで学生が多様なアイデアを持つ人材と交流し連携し主体的な取り組みを実施し学びに繋げていくことを図っています。

本プロジェクトは、大きく整備と活用に分かれており整備はデザイン科学科の大嶋准教授が担当し、活用を情報ネットワーク学科の奈川助教授が担当し全体のコーディネート等を都市環境工学科の鎌田教授が担当しています。便宜上担当を設けていますが、学内外の様々なひとによる利活用をイメージしているため希望に応じて開放しています。

サテライトキャンパスの整備は、内装として大学の多様な取り組みに対応できるような整備を進めています。平成29年度はデザイン科学科大嶋准教授の指導の下で大学生の卒業制作として実施されました。整備内容は、普段はスタッキングしシェルフとして使用しながらも、個人作業用のテーブルや天板をのせることで複数人用のテーブルとして使用するといった可変利用が可能なスタッキングシェルの作成です。可変利用が可能なことにより用途に応じた多様なレイアウトが可能となります。

サテライトキャンパスとしての活用は、千葉県習志野市に位置する千葉工業大学とシラハマ校舎間で遠隔事業が実施できるようテレビ会議システムを開発中です。他拠点遠隔講義システム構築プロジェクトの実証実験と高大連携の取り組みも兼ねて館山市の安房高校の高校生を招待し、「感じる学問 ~音と画像から見た数学と物理の世界~」を授業テーマとして遠隔事業を実施しました。


これまでの成果や今後の展望

シラハマ校舎整備活用プロジェクト

プロジェクトの実施を通じて南房総市の白浜地区に学生の実践的な学びと大学の地域活性化に向けた取り組みの拠点であるサテライトキャンパスを開設することができました。サテライトキャンパスを開設することで、白浜地区内で既に事業に取り組む外部企業等に大学の狙いや取り組みについて周知してもらうとともに今後の連携の契機となりました。

特に白浜地区では、他のプロジェクトにより遊休公共施設である旧・観光案内所を大学生などが自らのアイデアを試し地域活性化やコミュニティの強化に取り組む、お試しの場と称するレンタルスペースにインキュベーション機能と地域の互助機能を組み合わせた利活用の提案を市に対して行っています。提案内容では、シラハマ校舎のサテライトキャンパスと旧・観光案内所のお試しの場を一体的に利活用し、周辺の遊休公共施設を利活用する企業や地元団体と連携し、大学の地域での取り組みを加速させ、大学も地区の主体の一員となり、地域活性化に取り組んでいきます。

基本情報

カテゴリー

人材育成、若者定着

プロジェクトを展開している自治体名

南房総市

関わっている研究室名、教員名、企業、団体など

千葉工業大学都市環境工学科 鎌田元弘(教授)
千葉工業大学デザイン科学科 大嶋辰夫(准教授)
情報科学部情報ネットワーク学科 泰宏(助教授)
千葉工業大学附属研究所 青木和也(共同研究員)
創造工学部都市環境工学科鎌田研究室
創造工学部デザイン科学科大嶋研究室
合同会社WOULD(千葉工業大学デザイン科学科OB)
南房総市商工観光部商工課

実施期間

平成29年4月~

プロジェクトに関連するホームページアドレス

http://kamata-lab.com
https://www.pref.chiba.lg.jp/rich/akikoukyou-top.html
http://www.awashirahama.com/nagao/
http://localnippon.muji.com/news/2382/

プロジェクトに関する連絡先情報

千葉工業大学鎌田研究室
担当者:青木和也(千葉工業大学附属研究所)
TEL:047-478-0489
e-mail:happu_kamata@yahoo.co.jp