プロジェクト
概要
コレクティブ・インパクトとは、2011年にアメリカのJohn KaniaとMark Kramerによって提唱された理念であり、共通の課題、共有された計測方法、相互補強による活動、定期的なコミュニケーション、組織による基盤構築の支援という5つの視点で主体の異なる複数のステークホルダーが社会課題の解決に取り組む手法です。
本研究の対象地である千葉市稲毛区は、千葉大学など4つの大学が存在し、歴史のある文教地区として知られています。公的機関や企業活動のみならず、市民活動や学生団体の活動も盛んな地域です。本研究は、「稲毛コレクティブ・インパクトの実現に向けた調査研究」をテーマとして、稲毛周辺エリアでの産官学連携による社会課題解決に取り組み、将来的なコレクティブ・インパクトの実現を目指す社会実験です。
今後、千葉大学の「カレッジリンク・プログラム」をはじめ、留学生との国際交流、長柄町との都市農村交流などの機会の提供を通して地域と繋がり、住民の学びを深める新しい暮らし方の模索を検討しています。
これまでの成果や今後の展望
これまでの成果
- 稲毛区基礎調査
学生による稲毛区の基礎調査や、地域で活動する団体、NPO法人などに対するインタビュー調査を行いました。
- コレクティブ・インパクトの開催
稲毛コレクティブ・インパクトに向けて官民学連携を深めるとともに、稲毛のまちづくりについて意見交換するコレクティブ・インパクトを開催しています。参加者は共同研究をおこなっている日鉄興和不動産株式会社のほか、研究協力の協議をおこなっている千葉市、長柄町などの自治体と、地域活動団体、関係機関などが参加しています。
今後の展望
- 出張ミニキャンパス・カレッジリンクの実施
千葉大学跡地の分譲マンションで大学の出張授業を行い、住民に学びの機会を提供することを計画しています。また、千葉大学の学生と住民が一緒に学ぶ「カレッジリンク・プログラム」を開催します。 - 大学生・留学生交流
留学生や大学生と近隣住民との交流を図る交流プログラムを検討しています。 - 共創都市圏で学ぶ体験学習
千葉県長柄町のグリーンツーリズムと連携し、農業や植林、里山体験を行う都市農村交流を検討しています。
基本情報
カテゴリー
地域活性化、地方創生、コレクティブ・インパクト
プロジェクト対象地域
千葉市、長柄町
関わっている研究室名、教員名、企業、団体など
千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィス/千葉大学大学院国際学術研究院 助教 田島翔太(研究代表者)
千葉大学予防医学センター 准教授 花里真道(研究協力)
日鉄興和不動産株式会社(共同研究)
千葉市政策企画課(協議中)
長柄町企画財政課(協議中)
実施期間
令和4年7月1日~令和5年10月31日
プロジェクトに関連するホームページアドレス
プロジェクトに関する連絡先情報
千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィス 助教 田島翔太
e-mail:shota.tajima@chiba-u.jp