プロジェクト実施:石川小夜子(園芸学部 緑地環境学科)
皆さんはバイオトイレを使ったことがありますか?
そもそも、バイオトイレという言葉をご存知の方も少ないのではないでしょうか。
バイオトイレとは、バイオマス(微生物)の力を使って排泄物を分解し、有機物と水に分解してしまうものです。そのなかにはコンポストトイレといって主に排泄物から有機堆肥を作るものもあります。
このトイレは水も電気も下水道も必要とません。
このバイオトイレに着目し、2018年10月よりいすみがくに参加した、園芸学部4年の石川が、卒業論文とあわせ、このバイオトイレのリサーチをいすみ市で行いました。
石川がいくつかの地域活性化プロジェクトに関わっている中で、その拠点となるところ・人が集まるところにはトイレが必要であることに気づきました。しっかりした水洗トイレがあるところもあれば、ぼっとん便所であったり、バイオトイレであったり、仮設トイレであったり、トイレがなかったりしたため、トイレについて少し掘り下げて考えることにしました。
その中でも今まで使ったことのない「バイオトイレ」とはなんだろうと、バイオトイレを所有する人たちにインタビューをお願いして、視察を行ってきました。
一般にメーカーのバイオトイレは、下水道がない場所、浄化槽を設置できない場所で利用できるトイレとして山や森、国立公園などで注目されています。また建設現場のトイレとしても、仮設トイレと比較して汲み取りが必要なく、匂いが少ないことから導入が増加してきています。
しかし石川がリサーチを行ったところはどこも、手作りのバイオトイレ。
なぜバイオトイレを作ったのか、どうやって作ったのか、どうやって利用しているのか、、、たくさんの疑問をインタビューでお聞きしました。2018年11月から2019年1月までの3ヶ月間で9基のトイレを見学しました。
インタビューを経て、バイオトイレを所有する人の殆どが循環型の生活を目的として導入している事がわかりました。 (下記は全9か所分のインタビューに基づくものとなって...
2019.02.20
引き続き、他のトイレも概要にてご紹介させて頂きます。 いすみ事例④ 大便の時、小便の時で2つの便器を使い分ける二便器型。 環境に優しく自然と共存することを目指し...
2019.02.10
一言でバイオトイレといっても、その実態は多様であることが今回のインタビューを通して分かりました。 ここでは、インタビューさせて頂いた各トイレの概要をご紹介させて...
2019.01.29